新型コロナウイルスとは

新型コロナウイルスとは
これまであったコロナウイルスであるSARS(サーズ)やMERS(マーズ)の新型のコロナウイルスという意味で病原体は同じです。
またこの新型コロナウイルスによる感染症のことをCOVID-19(コヴィッドナインティーン)といいます。
新型も合わせるとコロナウイルス自体、7種類あります。
一般的によく知られる風邪もこのコロナウイルスのうち4種類のものが原因で起こる感染症です。
ですが同じコロナウイルスでも、風邪のように比較的症状の軽いものからSERSやMERSのように感染すると呼吸疾患を引き起こし最悪の場合死に至ることもあるコロナウイルスもあります。
新型コロナウイルスのウイルス名は、SARS(サーズ・重症急性呼吸器症候群)と同じ系統であることからSARS-CoV-2(サーズシーオーブイツー・SARSコロナウイルス2)と示されます。

 

↓↓コロナウイルス感染症とインフルエンザ比較まとめ

季節性インフルエンザ SARS(重症急性呼吸器症候群) MERS(中東呼吸器症候群) COVID-19(新型コロナウイルス感染症)

毎年世界中で発生。
カモやアヒルなど水鳥が起源。

2002年11月頃中国広東省で発生。2003年7月頃終息。
コウモリ(ハクビシン)が起源。

2012年9月頃アラビア半島諸国で発生し現在に至る。
コウモリ(ヒトコブラクダ)が起源。

2019年12月頃中国湖北省/武漢で発生し現在に至る。
起源は不明。

感染経路は飛沫感染、接触感染、空気感染
主な症状は、高熱、頭痛、関節痛、倦怠感
潜伏期間は、1日~4日

感染経路は飛沫感染、接触感染、空気感染
主な症状は、高熱、肺炎、下痢
潜伏期間は、2日~10日

感染経路は飛沫感染、接触感染、空気感染
主な症状は、発熱、咳、肺炎、呼吸不全
潜伏期間は、2日~14日

感染経路は飛沫感染、接触感染、空気感染
主な症状は、発熱、咳、肺炎、味覚・聴覚の喪失、倦怠感、関節痛
潜伏期間は、1日~14日

致死率は、0.1%
感染力は、1人→1.3人

致死率は、9.6%
感染力は、1人→5人

致死率は、34.3%
感染力は、1人→1人以下

致死率は、2.6%
感染力は、1人→3.5人

治療薬あり 治療薬なし 治療薬なし 治療薬なし

 

新型コロナウイルスの感染メカニズム
新型コロナウイルスに限らずウイルスは相性の合う細胞に侵入して増殖し、生存していきます。
ウイルスは、粒子の状態では増殖することができず、増殖をするには人などの細胞に侵入し寄生する必要があります。
ウイルスが人の細胞内に侵入すると細胞の機能を利用してウイルスの様々な部分を複製してそれらを集めることで大量に増殖してその後、細胞を破壊します。
新型コロナウイルスの表面にはスパイクと呼ばれる突起のようなものがあり、これが細胞に侵入すると人の受容体(抗体)であるACE2に結合することで細胞内に侵入します。
このスパイクが細胞の入り口を開けて侵入することで細胞は有害なウイルスでも相性が良いと間違えてしまい受け入れてしまいます。
ウイルスが相性の合う細胞に侵入すると体内のどの器官や臓器にも感染することができます。
そのためウイルス感染は体内の広い範囲で複数の症状を引き起こすことがあります。
こうしてウイルスは細胞内で増殖を繰り返して、数百倍に増殖した後細胞外へ放出されて未感染の細胞へ感染を繰り返して増殖していきます。

 


新型コロナウイルスの感染経路

ウイルスの感染経路には主に、「飛沫感染」「接触感染」「空気感染」があります。
新型コロナウイルスの感染経路は主に、「飛沫感染」と「接触感染」になります。

 

飛沫感染とは
感染者が咳やくしゃみをすることで飛び散った唾液や鼻水の飛沫を直接浴びることで感染が広がります。
接触感染とは
感染者の咳やくしゃみによって飛び散った飛沫が机やドアノブなどに付着したものを手で触ることで感染が広がります。
空気感染とは
感染者の呼吸によりウイルスが空気中に浮遊し、それを吸い込むことで感染が広がります。

 

それともう一つ、COVID-19を防ぐには、三密を避けることが重要とされています。
これは、新型コロナウイルスの感染経路としてエアロゾル感染の危険性が考えられるからです。
三密とは、「密閉」「密集」「密接」の状態のことで、エアロゾル感染は三密を避けることで感染リスクを減らすことができるため、三密を避けることが推奨されています。
エアロゾル感染とは
飛沫感染と空気感染の中間に位置する感染経路で、感染者の咳やくしゃみで飛び散った飛沫のさらに細かい粒子が飛び散ってそれを口や鼻から吸い込むことで感染する感染経路のことです。

 

濃厚接触とは
感染の予防策をしないで感染者に触れるなどの接触をしたり、2m以内の近距離で対面し会話を行うなどの接触のことをいいます。

 

濃厚接触者の定義
感染者の感染可能時期に接触した者のうち次に該当する者

 

・感染者と同居または長時間の接触があった者
・適切な感染策なしで感染者を診察、看護、介護した者
・感染者の体液などの汚染物質に直接接触した者
・感染者と1m以内での対面と15分以上の接触があった者

 

大型クルーズ船やライブハウスなどでの大量感染がこれにあたります。

 

新型コロナウイルスの感染力
ウイルスの感染力は、1人の感染者が何人の人に感染させるかという指標があります。(RO 基本再生産数)
2020年5月のWHOのデータによれば、新型コロナウイルスの感染力の数値は、1人の感染者から2~3.5人程に感染する感染力であるとされています。
これは季節性インフルエンザの感染力が、1人の感染者から1人~1.3人程の人へ感染するのに対して少し高めの数値といえます。
そして新型コロナウイルスに感染した人の中には、無症状または軽度の症状の人が多くいます。
そのため、感染したことを知らずに感染を他の人へ拡げてしまう危険性があります。

 

新型コロナウイルスの潜伏期間
新型コロナウイルスの潜伏期間はWHOのデータによれば1日~12.5日(多くの場合5日)程とされています。
しかしMERSなど他のウイルスの情報から考えた場合、感染者は14日程は健康状態の観察が必要とされています。


新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症状

新型コロナウイルス感染症の症状のまとめ

よくある症状 発熱、咳、倦怠感、たん、鼻水、鼻づまり
時々ある症状

頭痛、喉の痛み、関節や筋肉の痛み、下痢、結膜炎、味覚や嗅覚の消失、皮膚の発疹、
手足指の変色、吐き気、嘔吐

重症化した症状 呼吸困難、息切れ、胸の痛み、胸の圧迫感、言語障害、運動機能の喪失

 

感染とは、飛沫や接触などでウイルスが体内に侵入した状態のことです。
感染した人は感染後、発熱などの症状が発症しますが、感染者の中には無症候性感染者と呼ばれる感染後に症状が発症しない無症状の人もいます
しかし、無症候性感染者の鼻腔などからも新型コロナウイルスは検出されるため、他の人に感染させてしまうリスクはあります。

 

感染した場合に重症化しやすい人
妊娠中の人、高齢者、病気の人、糖尿病や心不全、呼吸器疾患などの基礎疾患のある人、手術などで脾臓をとってある人、免疫抑制剤や抗がん剤を使用している人、HIV感染者などは免疫力が弱まっている為感染すると重症化するケースが多いといえます。

 

COVID-19の症状の経過

 

発症~1週間程度 1週間~10日程度 10日以降

発熱や咳など風邪症状、聴覚味覚の喪失など
軽症のままの治療を行う

肺炎、呼吸困難など
肺炎症状の悪化で入院

集中治療室で呼吸器の管理を行う

発症から1週間程から症状の重症化が進み、10日以降たつと集中治療室で治療するほどの致命的な症状へなる傾向があります。